みんなと同じこと

子どもたちは学校で一日の多くの時間を過ごします。
同じ学年の子どもたちと一緒に授業を受け、同じ時間割で過ごし、同じ宿題に取り組みます。
学校という集団の中では、「みんなと同じことをする」ことが必要になる場面がたくさんあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
集団の中で一緒に活動することも、子どもたちにとって大切な経験です。
ただ、学習について考えると、少し事情が違ってきます。

同じ学年でも、
すぐに理解できるところ、
少し時間をかけたいところ、
一度戻って確認した方がよいところは、
一人ひとり違います。
学校ではカリキュラムに沿って授業が進んでいくため、その
子がもう少し練習したいと思っているところがあっても、次
の単元へ進んでいくことがあります。
そして宿題も、基本的には同じ内容です。
そこで、ときには家庭学習を
「みんなと同じことをする時間」ではなく、「その子に今必要なことをする時間」
と考えてみてもよいのではないでしょうか。
たとえば、
今の学年の内容をたくさん進めるよりも、以前に習った漢字をもう一度確認したり、九九や計算を練習したり、筆算のやり方を確かめたりする方が、その子にとって大切な時期もあります。
もちろん、学校から出されている宿題をどのように扱うかについては、家庭だけで決めるのではなく、担任の先生と相談しておくことが大切です。
「今、どこで困っているのか」
「家庭では何を練習したいと考えているのか」
を先生と共有できれば、その子に合った取り組み方を一緒に考えられることもあります。
子ども自身は、「みんなと違う宿題は嫌だ」と思うことがあるかもしれません。
そんなときにも、宿題の目的は、
みんなと同じものを終わらせることだけではなく、
昨日できなかったことが、少しできるようになること。
そんな共通理解を持ちながら、ゆっくり取り組んでいけたらと思います。
「みんなと同じ」ではない取り組みでも、力は伸ばしていけます。
それが特別なことではなく、一人ひとりに合った学び方として自然に選べるようになってほしいと願っています。





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