
支援の考え方と役割
コンブリオでは、お子さまの困りごとについて、さまざまな関係性にも着目します。
学習や認知の特徴、学校や家庭での様子、感情、人との関係、これまでの経験など、同じように見える行動でも、その背景にあるものは一人ひとり違います。
そのため、
見えていること
考えられること
まだ、わからないこと
を分けながら、必要な情報を合わせて支援を考えています。
■ 二つの視点からの見解
コンブリオでは、二人のスタッフがそれぞれ異なる視点を担当しています。
吉田博司
学習・認知・学校・特別支援教育を中心に担当します。
吉田幸恵
感情・関係性・親子のコミュニケーションを中心に担当します。
必要な情報は共有し、全体を見ながら支援を考えます。
それぞれが自分の担当だけを見るのではなく、必要に応じて情報は共有しながら、専門的な判断はそれぞれの役割に沿って行うことを大切にしています。。
学習・認知面の専門的な検討は、特別支援教育士である吉田博司が中心となります。
吉田幸恵もその内容を共有・確認したうえで、親サポやコミュニケーション支援に反映します。
■ 親サポの「実践的な背景」
吉田幸恵の現在の親サポやコミュニケーション支援の実践的な土台となっているのは、米国Barbara Brennan School of Healing(BBSH)での2年間の体験的な学びと、その後長年続けてきたプロセストレーニング、そしてコンブリオでの実践です。
※BBSHには、「パーソナルプロセス」と呼ばれる、自分自身の内面を扱うための学びがあります。これは、知識を覚えたり、誰かを分析したりするためのものではありません。
自分の中で起きている感情や反応に目を向け、「なぜ私はここで強く反応するのか」「この受け取り方はどこから来ているのか」と、自分自身の経験を丁寧にたどっていくプロセスです。
過去の経験の中で身についた考え方や防衛の仕方、繰り返しやすい人間関係のパターンなどを、頭で理解するだけではなく、実際の感情や身体感覚も含めて見ていきます。
無意識のうちに自分を動かしているものに気づき(イメージ的信念)、それまで自動的に繰り返していた反応(防衛反応)ついての理解を深め、より本来の自分に近づく深いプロセスです。私にとっては、自分自身を材料にしながら、人がどのように傷つき、守り、意味づけをつくり、それを少しずつ変えていくのかを学ぶ時間でもありました。
現在の支援でも、
「その子には、どう見えているのか」
「今起きていることと、本人が感じていることは同じなのか」
「親子の間では、どこですれ違っているのか」
といったことを、一つずつ整理していきます。
学んだ考え方や自分自身の経験を、そのまま目の前の親子に当てはめることはしません。あくまで、今、その人に何が起きているのかを確かめるための一つの視点として扱います
以前の記録について
2009年に書いた子育て体験記は、
当時、現在の親サポにつながるものとして意識して書いたものではありません。
現在あらためて振り返ると、子どもの表面的な行動だけでなく、その背景にある受け取り方や気持ちを見ることなど、今の支援と共通する視点があることに気づきます。
■ 心理検査・発達検査などの情報共有
WISC、KABC-IIなどの心理検査・発達検査を受けている場合には、その結果を原則すべて共有していただきます。
検査結果だけでお子さまを判断するのではなく、
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実際の学習場面
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学校での様子
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家庭での様子
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これまでの経過
などと合わせて検討します。
学習・認知面については、吉田博司が中心となり、
どこで力を使いにくくなっているのか
どのような方法なら力を使いやすいのか
を考えます。
心理検査等の結果は、診断の代わりとしてではなく、その子を理解し、支援方法を考えるための一つの資料として扱っています。
■ ありのままを 理解することへの こだわり
分からないことを、分かったことにはしません
支援を考えるとき、すぐに理由が分からないこともあります。
そのようなときに、こちらの推測で空白を埋めることはありません。
情報が十分でない段階では、現在分かっている範囲でできることにとどめ、その後 得られた情報をもとに、必要に応じて見立てを更新します。
また、一つの支援だけを切り取って考えるのではなく、学校、家庭、医療、他の支援などとの関係も含め、その働きかけが全体の妨げにならないことを大切にしています。
■ 学校・医療機関等の連携
保護者さまのご依頼に応じて、学校や医療機関などへ、
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コンブリオでの様子
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学習やコミュニケーションの状況
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支援の経過
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現在見えている課題
などについて情報提供を行っています。
また、学校や医療機関、相談機関などから得られた情報についても共有していただき、支援を考える材料として扱います。
一つの場所から見える姿だけで判断せず、家庭・学校・医療など、それぞれの場で見えている情報を合わせながら考えることを大切にしています。
■ 必要な支援範囲の見極め
コンブリオの支援範囲を超える専門的な対応が必要と考えられる場合には、医療機関や相談機関などの利用をご案内します。
また、ひとつの理論や経験だけから、
「この行動だから、この気持ち」
「この特性だから、この問題」
「この経験があるから、この人はこう」
と決めつけず、得られている情報と実際の様子を照らし合わせながら、何が必要なのかを確認していきます。
■ その子に合う支援の組み立て
支援は、今分かっていることをもとに、その子に必要な支援を考え、実際の様子を見ながら進めます。
新しい情報が分かったり、お子さまの状態や環境が変わったりすれば、見立てや関わり方も見直します。
今できることに真摯に取り組み、必要に応じて更新していく。
その子の成長や変化に合わせながら支援を組み立てていくことを、コンブリオでは大切にしています。
